中学受験で成功する「黄金法則」とは

駒場東邦の算数と言えば、難度の面で中学受験トップクラスを誇るクオリティです。ときには、もはや算数というより数学に近いレベルの問題を平然と出してきます。平成17年度以降は、比較的安定した難度の問題が続いておりますので、以下に、それ以降の問題のなかで、特に駒場東邦の特色が強く出た問題を列挙いたしました。

【1】 他の最難関校でも見られる条件整理に手間がかかる問題
H19第4問
H17第2問、第3問
【2】 数学の内容を、数学を用いずに解かせる問題
H18第3問
【3】 解法を自分の言葉で説明する問題
H22第4問
H20第2問、第4問
H18第3問
【4】 作図を伴う問題
H21第4問
H20第3問
H19第3問

これらの問題は、典型的なパターン演習では、解けない問題です。その場で解くための思考力が問われていると言えるでしょう。この点については「対策」において明らかにしていくつもりです。

数学に比べると途中経過よりも答えが合っていればよいと考えられえがちな算数ですが、駒場東邦をはじめとする最難関校では、そのような認識では許されません。

中学・高校の6年間を経た、大学受験、あるいはその先の将来での活躍を考えると、論理的な説明をする能力が問われるのは当然と言えるでしょう。

特に駒場東邦においては、プロである我々が他校の配点を参考に考える配点よりも、はるかに大きな割合が途中式に与えられています。そのため、学校発表の受験者平均・合格者平均は、かなり独特の点数が出ます。

このような傾向にあった勉強法を「対策」において詳述します。

事務処理能力に比重の置かれた出題(女子学院、慶應義塾普通部・中等部など)では、一問あたりに割ける時間がかなり短く、30秒単位でのマネジメントが必要になることすらあります。

その点で、駒場東邦は、比較的時間に余裕がある、一時間で大問4つというセッティングです。

このような独特の時間配分についても「対策」においてコツをお伝えします。

当たり前ですが同じ中学でも年ごとに出題が変わりますので受験者平均・合格者平均も変化してまいります。

以下に過去、指導してきた生徒たちの得点状況も踏まえ、おおまかな難易度表を作成いたしました。

A 当然、正解したい問題
B 解けた、解けない、知っている、知らないで合否の分かれ目となる問題
C 深入りせず部分点をとりにいく問題