中学受験で成功する「黄金法則」とは

1.筑波大駒場の校風

「自由闊達の校風のもと、挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす」ことを教育理念として掲げています。

既成概念にとらわれない、既存の枠を超えた独自の発想力を育て、新しい技術、価値観を創造し、その成果を以って社会に還元してゆく、そのような人材になってほしいという教育方針です。

それでは、理科にかかわる、筑波大駒場の特徴を挙げてみましょう。

2.水田講習

東京農業教育専門学校附属中学校として開校したことに関連して、伝統的に続いていることは、ドイツ人ケルネル博士が近代農学に基づいて稲作を研究した田圃、日本近代農学発祥の地で田植え・草取り・稲刈り・脱穀といった農作業の体験実習を行う時間が、中学1年生と高校1年生の時にカリキュラムに組み込まれていることです。

“育てる”ことを実際に体験しながら、何を学ぶのでしょうか。実はそれは明確にされていません。生徒個人個人が自習を通して、何かをつかんでゆくことを目的としていると思います。

近隣の幼稚園児が見学に来ることもありますし、収穫したお米は入学式と卒業式の折に赤飯にして、新入生および卒業生に供されるそうです。

3.理科の授業

文部科学省からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、学習指導要領の枠を超えた教育課程を編成・実施し、理科・数学に重点を置いたカリキュラムの開発、大学や研究機関との連携、論理的思考力、創造性や独創性を高めるための指導の研究に努めています。

そのような中で理科の授業は、有名な「米村でんじろう」先生のような「理科に興味をひく」授業を展開、教科書のレベルを超えた独自の教材を使用して、生徒の好奇心をひき出し、生徒からの質問攻めに対しても先生はひとつひとつ答えてゆく形式を取っています。

生徒の学力の“芽”を摘んでしまわずに、生徒の自主性を重んじ大事に育ててゆく、そんな理念が伺えます。

4.筑駒の優れた環境をどう生かすか

筑波大駒場が育むものは“自主性・自律”の精神です。

“自主性・自律”とは自分のやりたいことを自分で探して見つけ出し、今何をやるべきなのか自分で判断し、実行に移してその結果に対して責任を持つ、ということです。

「勉強したのは筑駒に入る前と高3のときくらい(笑)」という筑駒OBがいますが、6年間を遊んで過ごすのも悪いことではありません。

いかに“本気で”遊ぶかが重要です。やりたいことはなんでもいいのです。それよりも、やりたいことは徹底的に真剣に取り組み、充実した時間を実感することです。

筑波大駒場にはその環境が用意されています。先生も生徒のぶつかりには真剣に応えてくれるでしょう。

この校風をきちんと理解し、筑駒の学園生活を謳歌できるかどうかは、自分にかかっています。受験勉強も同じです。“本気で”筑波大駒場に入学したいと思って行動すれば、必ずいい結果が出るはずです。