プロから一言
著者: doctor | 最終更新日: 2013-01-06 04:37:49
女子学院志望の受験生たちへ
女子学院は、自分の考えをはっきりと言うことができる生徒に向いている学校です。
グループディスカッションを入試の面接に取り入れるあたり、主体的、積極的であることを重んじていることがわかります。 校則もわずか4つほどしかないそうで、文化祭をはじめとした学校行事は何もかも、生徒たち自身の相談により運営されると聞きます。
視野を広く持ち、言葉を上手に使いこなし、いかなることも自ら対処できる生徒を求めているのだと言えます。
そしてその姿勢が、入試問題にも反映されているのです。
随筆文や論説文を素材として、大人たちの多様な価値観に触れさせ、視野の広さや語彙の豊かさを試す。 加えて制限時間を厳しく設定することで、数多くの問題をいかに解決することができるかを審査しているように思えます。
御三家中学の一角を担うだけあって、最高水準の入試であることは確かですが、桜蔭とは一味も二味も違います。 女子学院に入りたいのならば、その点をよく踏まえて勉強してほしいのです。
「御三家なのだから最高位クラスにいればいい」とか、「桜蔭が難しいから」とか、そんな安直な姿勢で受けてほしくはありません。 そんなことでは、例え受かったとしても、入学した後に納得がいかないのではないでしょうか。
対策のしやすい入試であるのは間違いありません。
①SAPIX | 104人 |
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②早稲アカ | 82人 |
③四谷大塚 | 68人 |
④日能研 | 64人 |
大手の進学塾は、集団授業で指導している限り、決して完璧ではないものです。 上記の数字だけで比べればトップを誇るSAPIXも、その例外ではありません。 私自身がそのSAPIXのSS特訓で女子学院コースを務めておりましたから、それは自信を持って明言できます。
何をするべきか定めて、それに合わないことはしない。 そして、成績だのクラスだのに振り回されることなく、着実な努力を積んでいく。 そうすれば、必要な能力は自ずと身につきます。
ただ単に授業と宿題をこなし、偏差値を1でも上げればいいなどとは思わないでください。 女子学院には女子学院の特性があります。それに合わせればいいのです。
しかし、それは誰にでもできるほど簡単ではありません。 傾向を踏まえた計画的な対策には、高度な専門知識や経験が不可欠です。 プロフェッショナルの力を借り、その指導に従うのが最良です。 この「女子学院ドクター」が、そのお役に立てれば本望です。 我々をうまく活用していただき、ぜひ女子学院合格を勝ち取ってほしいのです。