中学受験で成功する「黄金法則」とは

ここでは、サピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーなど大手塾に通塾していない生徒への学習方法を時期別に提案していきます。

5年生 各分野の基礎固め。暗算力も含めて骨太な計算力の習得。
6年生前期(夏休みまで) 平面図形・速さ・和と差の比の問題の攻略+複数の解法の習得
6年生後期 各塾の女子学院対策講座の活用+過去問演習+各単元の強化。

5年生

使用テキスト 『予習シリーズ5年上・下』
『計算問題ランキング』(みくに出版)

計算では、処理速度を上げるための適切な計算方法を習得していきます。0.035×1200をそのまま計算している生徒は要注意です。また工夫したり分配法則を使ってまとめたりといった知恵を使うことができるようにするのも大切です。予習シリーズの『計算と一行』は、各習得する単元によって分かれてしまっているということもあり日々の練習として使っているとマンネリ化することもあるので、ほかの問題集を使って長い式の計算の処理能力や逆算ができるようすることを目的に『計算問題ランキング』(みくに出版)を利用して補強いたします。はじめは皆ヒーヒー言って、「時間がかかってきつい〜」と根を上げそうになりますが、ある時点を過ぎると10問に30分以上かかっていたものが、15分で解けるようになってきます。苦しみを一つクリアーすることが、ほかの分野でもある程度まで我慢していれば道が開けるということがわかるので、これは根性を鍛えるという点でも効果的です。

各分野の基礎固めは、予習シリーズの「基本問題」+「練習問題の左ページ」を毎回完璧に解けるようにすることです。また、例えばつるかめ算をやっているときにどの解き方が一番速いかなどを考えさせたりします。解法をいくつか見せてあげてどれが一番よいのか、どの問題にはどれが必要とされているのかということを常に考えてもらうようにしております。5年生のはじめの部分からそういった意識を持つことが大事です。

6年生前半(夏休みまで)

使用テキスト 『予習シリーズ6年上』
『4科のまとめ』or『ベストチェック』(みくに出版)
『計算問題ランキング』(みくに出版)
『チャレンジ問題・計算問題』(受験研究社)
『チャレンジ問題・文章題』(受験研究社)

基礎固めは6年の夏休みまででタイムリミットとなりますが、まずは夏休みの後半から『4科のまとめ』または『ベストチェック』で自分が本当に単元ごとの基礎が身に付いているのか、どこが弱いのかということを見極めなくてはいけません。本来女子学院を志望している場合は、このレベルの問題はすらすらと解けていなくては行けないことにも留意してください。

基礎が固まっている生徒には、受験研究社『チャレンジ問題・計算問題』『チャレンジ問題・文章題』を利用してさらに上のランクの問題演習を行っていきます。『チャレンジ問題・計算問題』には図形の面積・角度を求める問題が240パターン、体積・表面積の問題が70パターン網羅されています。どの角度から出題されてもいいようにしておくことが女子学院を攻略する近道です。しかもスピードも要求されますので、パターンでいくつもの練習をかさねることが必至です。あくまでも女子学院に要求されているスピードと処理能力の強化という目的で学習を進めていきます。

6年生後半

使用テキスト 女子学院の過去問10年分(古い年度から)
『チャレンジ問題・計算問題』(受験研究社)
『チャレンジ問題・文章題』(受験研究社)
『ステップアップ演習』(東京出版)

各分野の補強をしていきます。「対策」で述べたように、比を利用できること、処理速度を上げるための解法を身につけること、計算力を上げることが主な目的となります。また、過去問を利用し、時間配分を身につけさせることがこの時期にやらなくてはいけない責務になります。どの程度の問題であると、どのくらい時間がかかるのかは個々の生徒によって異なるところでありますので、しっかり精査しながら指示だしを行っていきます。

あとは日々の勉強の中で、できなかった問題や解法がパッと思いつかなかった問題についてチェックをしておきそれを繰り返し練習するようにしましょう。ポイントノートを作成し、この問題ではポイントは何を使っているのか、そのポイントを見破ることができたのか。また、時間制限を設けてその時間内に解くことができたのか。そういったことを意識して勉強するようにしてください。

2ヶ月経ったときに(11月くらいに)またもう一度解いてみてできるようになっているのか確認です。そしてまた2ヶ月後(1月)に確認。

そして本番です!