出題傾向
著者: doctor | 最終更新日: 2013-01-29 02:46:15
[慶応の国語は、こう出る!]
- ①6つの大問で構成
- ②文章読解が2題
- ③主に選択問題
- ④知識を問われる出題が多い
- ⑤俳句や文学史、手紙文も出る
- ⑥福沢諭吉や慶応義塾の史実が必須
- ⑦試験時間45分、100点満点。
①について
ここ数年は大問が6つという形式が続いています。 過去には、2006年と2007年が大問4つ、2002年と2003年は大問5つでした。
②について
例外として2010年度に、かなり長い文章読解1題のみで構成されていたことがありましたが、概ね2題です。 ジャンルとしては、物語文や説明文、随筆といった一般的なものですが、2003年度に脚本が用いられた事例があります。
③④について
慶応は、教養としての国語知識を求めている傾向があります。 ただしそれは、単に沢山の言葉の意味を知っているかということだけではありません。
読解問題の本文の中ではどのように用いられているかということも問われます。
また、毎年20題ほど漢字の書き取りが出題されていますが、これも細かい知識だけを求めているものではありません。 その言葉が文の中で持つ意味をイメージして答える必要があるので、語感や教養を身につけておかなくてはなりません。
⑤について
他校にはなかなか見られない特徴として、そういった分野からも問題が出されます。
全般的な日本文学史、ひいては海外の文学史にも及んでおり、あらゆる文学作品に対しての関心を持つことが大切です。
海外の作品に関しては、子供向けの児童文学がほとんどです。
また、直近のベストセラー、大河ドラマなどには特に注意を向けておきましょう。
最近の傾向として、実際に俳句を自作するという出題が見られます。 慶応を受験するにあたって、これに対する専用の対策を行っておくことは必要不可欠です。 有名な句についての知識のみならず、鑑賞、評論、句作にも教養を広げておくべきです。
さらに、頭語から結語まで、実用的な手紙を書くときの方法も知っておかなくてはなりません。
⑥について
慶応独特の出題もあります。
創設者である福沢諭吉に関することや、慶応義塾そのものについての歴史を確実に知っておいてください。
単純に名門校の一角というだけではなく、慶応義塾という「学塾」の「塾員」として相応しい者を選りすぐるための入試であると言えます。