プロから一言
著者: doctor | 最終更新日: 2013-01-31 02:59:24
慶應と一言で言っても、付属校の入試は、それぞれ、かなり個性が違います。併願するご家庭からは、慶應に入れてしまいたい!という気迫は感じますが、ある程度それぞれの中学入試の特色を理解しておく必要があるでしょう。
例えば慶應普通部の算数は、途中式を書くところがガッツリあり、中等部とは対照的といえるほどです。
また、御三家レベルを受験する生徒が中等部を併願することもあり、この御三家組が受験者のレベルを押し上げていることは間違いありません。
また、慶應中等部の一次試験では、合格者最低点や合格者平均点が一切公表されないため、受験制度についてのうわさが絶えません。ですが、一次試験で正答率が9割を超えた生徒で不合格になったとは、見聞きしたことがありません。
一次試験でしっかりと点数をとれば確実に合格できると考えてよいでしょう。
ただし、繰り返しになりますが
- 慶應中等部の試験はノーミス高速勝負
- 募集枠が少ない
- 一次試験は9割をとらないと学力ベースで最終合格は不確定になる
- 試験全体が終わるのに一週間かかる
というふうに
「そこまでやるか」というぐらいにフィルターがかかっています。
慶應義塾の「いい生徒をとりたい」という執念すら感じますね。
だからこそ、そのような高いハードルを越えた生徒ならきっと慶應中等部でのすばらしい学校生活を謳歌できることと思います。