中学受験で成功する「黄金法則」とは

(1)5年生

中学受験の算数の学習において最も重要度の高い時期になります。隔週のカリテをペースメーカーとして一つ一つの分野を丁寧に学習していく姿勢が必要です。

「本科教室」を用いた各単元の徹底理解と「計算と漢字」を用いた基礎力の定着を意識した学習を進めましょう。

(各週の単元の理解)

『本科教室』に掲載されている問題は、オプション活用まで含めて、基本的に全ての問題を自力で解けるようにしておきましょう。『栄冠への道』は『本科教室』で理解が浅い問題のみ扱えれば充分でしょう。

(基礎知識と計算力)

『計算と漢字』に毎日決まった時間に取り組むことによって「骨太な計算力を身につける」ことが目標です。計算のスピードや正確さを意識して取り組みましょう。

(2)6年生前半

カリテが毎週になるものの、各単元の理解を最優先とした学習リズムに変更はありません。5年生までと同様に『本科教室』に掲載されている問題は全て自力で解けるような学習を心がけましょう。

なお前期日特に関しては必ずしも開成に直結した学習内容ではないので絶対に受講する、という必要はありません。

思考力・答案作成力の養成

月刊「中学への算数」の「日々の演習」に毎日少しずつ、答案づくりを意識して取り組めると、早い時期からの開成対策として有効です。答案の添削を受けておくことで、日能研では養うことの難しい思考力・作業力を磨くことができるでしょう。

(3)6年生後期

後期日特と過去問演習が学習の軸となります。また普段の学習でも『難問』テキストのような、難度の高い問題に取り組む機会が多くなります。基本的な解法知識が劣化しないように適宜、計算や一行問題を学習に組み込んでいく必要があります。

後期日特

開成の過去問や他の難関校の類題からテキストが構成されているため、開成に即した学力の養成が期待できます。答案の作成の仕方や時間配分など、受験本番での得点力の向上を意識して取り組みましょう。復習の際も発想の仕方や答案の作り方の反省など、徹底することが必要です。

過去問演習

日能研は通塾日数が多く、なかなか自宅で落ち着いて過去問演習に取り組む時間が取れないかもしれません。ただその中で時間をやりくりして、毎週同じ時間に過去問演習に取り組めるようにしたいところです。時間配分や問題の取捨選択、答案の書き方など、安定した得点をあげるために必要な力を身につけましょう。

模試の活用

日能研では模試のデータは充実しているものの、肝心の学校別模試が存在しないというデメリットがあります。そこでSAPIXや四谷大塚、早稲田アカデミーなどの他塾の学校別模試を積極的に受験し、開成志望者内での自分の位置を把握しておく必要があります。

なお出題には難度のバラつきがあり、また時期も受験本番まで時間があるので、得点は伸びない場合がほとんどです。点数ではなく順位を意識するように心がけましょう。