出題傾向
著者: doctor | 最終更新日: 2013-01-04 07:35:05
1.どんな出題形式か?
麻布中学の算数は時間にしては60分と平均的です。四科目の配点のバランスとしては、算数・国語が60点ずつ、理科社会が40点ずつの200点満点です。算数については、60点満点中6割前後(35点程度)は得点したいところ。問題数は5題から6題程度です。また、解答方式は途中式や作図の記入欄を伴い、思考プロセスを示す必要があります。
2.麻布中の問題は超難問か?
麻布中学の算数というと、「奇をてらった」「珍妙な」「高度な思考力を要求される」という印象が、一般的です。確かに、実際の過去問を見てみると、一見、塾のテキストでは見たことのない問題で、面食らうことも多いと思います。
しかし、思い切って解き始めてみると、想定していた難解さとは、全く違った本当の麻布算数の世界が広がっています。そこには、意外と難解な問題は少ないのです。
麻布中学の問題は
- A:問題文の中に条件がヒントとして与えられていて、それを利用して解く問題
- B:中学受験の基礎的な内容をアレンジした問題
の2つのパターンに大別できます。
この2つのパターンに共通して言えることは「突飛な知識や、マニアックな解法は必要ないが、状況に応じた柔軟な思考力を問う」ことです。
また、全体的に
- (1) を上手く解ければ
- (2) は、(1)の解法をヒントに、それを応用して解く
つまり、設問に誘導がかけられていることが多いのも特徴です。
3.頻出単元
表からもわかる通り
- 約数・分数などの「数の性質」と条件整理、規則性、場合の数などの複合問題
- 速さとダイアグラム(規則性との複合問題も多い)
- 相似・面積比を中心とした平面図形
- 規則性を使った、その場で解く問題
がよく出る単元です。
そのほかの基本的な範囲の複合問題も良く出ますが、上記の範囲は麻布中学志望者ならば、重点的に学習したいところです。
4.麻布中学の合格戦略
上記の分析を踏まえると、重要なのは
- 基本的な理解を深掘りしていく
- 問題文をよく読み、(1)から(2)や(3)への流れ・関連性を意識する
- 算数全般の網羅的な学習
- 基本的な問題を落ち着いて正解し、その場で考える問題でプラスアルファの得点を狙う
それでは、より詳細な麻布中学の対策へと展開してまいります。