中学受験で成功する「黄金法則」とは

1.どんな出題形式か?

麻布中学の算数は時間にしては60分と平均的です。四科目の配点のバランスとしては、算数・国語が60点ずつ、理科社会が40点ずつの200点満点です。算数については、60点満点中6割前後(35点程度)は得点したいところ。問題数は5題から6題程度です。また、解答方式は途中式や作図の記入欄を伴い、思考プロセスを示す必要があります。

2.麻布中の問題は超難問か?

麻布中学の算数というと、「奇をてらった」「珍妙な」「高度な思考力を要求される」という印象が、一般的です。確かに、実際の過去問を見てみると、一見、塾のテキストでは見たことのない問題で、面食らうことも多いと思います。

しかし、思い切って解き始めてみると、想定していた難解さとは、全く違った本当の麻布算数の世界が広がっています。そこには、意外と難解な問題は少ないのです。

麻布中学の問題は

  • A:問題文の中に条件がヒントとして与えられていて、それを利用して解く問題
  • B:中学受験の基礎的な内容をアレンジした問題

の2つのパターンに大別できます。

この2つのパターンに共通して言えることは「突飛な知識や、マニアックな解法は必要ないが、状況に応じた柔軟な思考力を問う」ことです。

また、全体的に

  • (1)  を上手く解ければ
  • (2)  は、(1)の解法をヒントに、それを応用して解く

つまり、設問に誘導がかけられていることが多いのも特徴です。

3.頻出単元

表からもわかる通り

  1. 約数・分数などの「数の性質」と条件整理、規則性、場合の数などの複合問題
  2. 速さとダイアグラム(規則性との複合問題も多い)
  3. 相似・面積比を中心とした平面図形
  4. 規則性を使った、その場で解く問題

がよく出る単元です。

そのほかの基本的な範囲の複合問題も良く出ますが、上記の範囲は麻布中学志望者ならば、重点的に学習したいところです。

4.麻布中学の合格戦略

上記の分析を踏まえると、重要なのは

  1. 基本的な理解を深掘りしていく
  2. 問題文をよく読み、(1)から(2)や(3)への流れ・関連性を意識する
  3. 算数全般の網羅的な学習
  4. 基本的な問題を落ち着いて正解し、その場で考える問題でプラスアルファの得点を狙う

それでは、より詳細な麻布中学の対策へと展開してまいります。